若色

フリーダム・ライターズの若色のレビュー・感想・評価

フリーダム・ライターズ(2007年製作の映画)
3.6
これ絶対ジャケットで損してるよ!めっちゃいい映画よ。

しかも実話と聞いて、希望が湧いてくる。
観たきっかけはNHKで放送していた「世界サブカルチャー史」
本作も1992年に起きたロサンゼルス暴動の実際の映像から始まる。
ある公立高校に赴任した新人教師の物語だ。
街と学校は同じだ…と生徒の語り口が入る。
街と同じように、同種族で集まり、その縄張りに入ることは許されない。
しかし教室内は多民族。新人教師は同じ人種で集まっていた座席をシャッフルすることから始まる。
自分の種族の痛みや苦しみ、怒りは自分たちのものだけだとは思いこんでいる彼らに、新人教師は教室の真ん中にテープを引き語りかける。「◯◯(アーティスト)の最新作を買った人はテープの近くに集まって」「友達を銃で撃たれた人は集まって」
死ぬほど苦しい思いは自分たちだけじゃないと気がつく瞬間。生徒の視野が広がり始める。
新人教師のやり方はオリジナリティ溢れてるけど、やっぱたまにはこういう映画を観て、人っていいなと思いたいよね。
若色

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