カレナメコ

ザ・ライト -エクソシストの真実-のカレナメコのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

2012年鑑賞

派手さは全く無いけど、かと言ってこんな事が現実に起きているとも個人的には思わないんだけど、リアル感があって結構面白かったです。

序盤の方で、神を信じない主人公の神父:オドナヒューが街を歩いていると、酷い自動車事故に遭遇する。
事故車に近づくとそこには瀕死の被害者が居て、「私に最後の祈りを下さい」と依頼される。

これ日本だと、自分がもうすぐ死ぬんだって時に、たまたまそこにお坊さんが近づいてきたら、「俺にお経を唱えてくれないか」って頼んでるのと同じだよね?
いやそんなことする?するもんなのか?自分には考えられない。

そのお坊さんの唱える「お経」と、たまたま近くに居たサラリーマンの「大丈夫ですか?」っていう呼びかけの言葉に違いがあるとは思えない。
やっぱ信仰って凄いよね。


この信仰心が揺らぎまくってる青年:マイケル(オドナヒュー)と、2000回以上の悪魔祓い実績を持つベテランエクソシスト:ルーカス(アンソニー)が主役で、2人とも実在の人物。

マイケルがルーカスに出会って、真のエクソシスト業を教わり、一人前になっていくまでを描いた作品です。

悪魔憑きの少女に対し、そんな訳分かんないこと(悪魔祓いの儀式)してないで、早く精神科医に診せるべきでしょうが!とかいうマイケル。

色々な「悪魔が実在する証拠」的なものを見せられたりして動揺するんだけど、い~やそんなもんただの幻想だ、妄想だ、これはルーカスの小道具だ、思い違いだ勘違いだと頑として認めないマイケルにイライラとはするんだけど、ちょっと好感も持てるw
たぶん、自分もそうだから。普通は信じられないもんねあんなの。
これを「真実」って言われてもね笑

でも最後はルーカスに悪魔が憑りついてしまい、他に誰も助けを呼べず、マイケルが祓うしかない状況になってしまう。
それを頑張って乗り越えて、一人前になるきっかけを掴むマイケル。

半分ドキュメンタリーぽくて、オカルト的な怖さもちゃんとあって、主役の2人がホントに上手いので、楽しく観れる映画でした。
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