このレビューはネタバレを含みます
初見です。
落ち着いた雰囲気の家系ホラーが観たいと思い観ました。
ホラーとしては人の仕業も霊の仕業も地味で、怖さ控えめでした。
怪奇現象解明ものとしても冒頭がピークで、主人公は幽霊がいる事ではなくいない事を証明するスタンスなので、幽霊がいる世界観では空回り気味でした。
空回りする事が悪い訳ではありませんが、空回りが怖さに繋がってない事は問題だと思います。
中途半端に人間の犯人もいて成果が全く無い訳でもなく、物語がプラスにもマイナスににも振れずに淡々とローテンションで進んでいく感じが退屈でした。
「落ち着いている」と「怖くない」は別です。
どんでん返し方は良かったと思います。
それ自体に新鮮さはありませんが、話がドタバタしだした中で、さらっと一言でひっくり返すので、こちらも主人公に近い混乱を感じることができました。
ただ全てが分かって思い返した時、「あの時のあれはそういうことか!」というすっきりも、「あの時のあれやばいじゃん…」みたいな不気味さも無いので、やはりもの足りません。