ダウンセット

テオレマ 4Kスキャン版のダウンセットのレビュー・感想・評価

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)
3.0
50年以上も前の作品なのに今もって前衛。
現代アートとして括って見るのか、メッセージを噛み砕いて解釈するのか。

裕福だけど閉塞感すら漂う生活の中に自由奔放な青年が何処からか舞い降りる。
父ちゃんは裸でハッスルし母ちゃんは若い燕と信仰心の板挟みに苦しみ長男は前衛アートの中にジェンダーを超越しようと試みる。長女に至っては距離と時間の相対性の前に硬直を余儀なくされる始末だ。
お手伝いさんの立ち位置には苦笑いしかない。女性を神化するところが憎い。
クラウトロック風なサントラも良い。