ムック829

ヒトラー 〜最期の12日間〜のムック829のレビュー・感想・評価

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)
3.8
ヒトラーがどんな最後を迎えたのか、全く知らなかったので勉強になりました。
敗戦を悟りながらも強がり続け、堂々と虚言を吐いて将校たちを困らせて。
身内には一見甘いけど、将校たちの降伏は絶対に認めないとか、結構な偏屈野郎なのがわかりました。
特に瀕死に追いやった自国民に対して、「自業自得」とかの暴言は酷い!
血管がぶちギレてもおかしくないほど捲し立てる、ブルーノ・ガンツの演技は凄かったですね。

そんな憎いナチスですが、ヒトラーを心から崇拝する人々もいて。
「ヒトラーがいないと生きている意味がない」と自殺する人が結構いたのに衝撃を受けましたね。
特に我が子に無理心中を図るシーンは辛すぎて…本当にそれでいいの?と思ってしまった。

ヒトラーのやったことは絶対に許されることではないけれど、彼の求心力がいかに絶大だったのかは想像に難くない。
そんなヒトラーの悲しい最後と、最後まで信じてくれた人へのヒトラーの愛情を感じた映画でした。
ムック829

ムック829