このレビューはネタバレを含みます
「ワシ刑事、クビになりましてん」
免職処分をくらってしまった元刑事のじゅんほ君は、転職の神殿で女衒にクラスチェンジしました。
出張サービスのお店です。
デートクラブともいいますね。
夕刊ブヒ(仮名) とか、アヤシイ新聞の三行広告欄に
「地下アイドルの秘密のアルバイト!」
「スッチー!女医!女教師!在籍多数‼︎」
「丸の内の一部上場企業のピチピチOLが制服でお伺いします!」
そういうアヤシイお店のアヤシイ広告が沢山出てますね。
本当かどうかは、わかりません。だすちーは、興味ありませんのでね(でもなぜか、だすちー、よく知ってるよね、くわしーよねとか、知り合いからよく言われるのが残念なんですけど)
まあ、そういう広告とか、アダルトビデオのパケ写をパクって作った名刺サイズのピンクチラシを電話ボックスに貼り付けてそれを見たお客さんから、電話がかかってきたら、手下のフウ族のおねいちゃんに、
「ウッてこい」
そう言って送り出すのがお仕事です。
サボりは許しません。
逆らったら、制裁です。
「ほーれ、お仕置きだべー」です。
なので、じゅんほ君はおねいちゃんたちから嫌われてます。
おねいちゃんの携帯には、じゅんほ君の番号は「ゴミ」の名前で、登録されているぐらいですから!
ある夜、おねいちゃんがお客さんのところにウリにいったまま帰ってこなくなりました。
ゴミ…、じゅんほ君は、激おこです。
おねいちゃんを雇う時には、「手付け金」という大金を渡していて、ウリの仕事でそれを返してもらうはずだったのが、パァになっちゃっうからです。
くそう、商売敵がおねいちゃんを横取りして、他所に売り飛ばしやがった!
そう思って、おねいちゃんの行方を追いかけるのでしたが、実は、おねいちゃんは、悪い奴のエジキになっていたのでした。
がんばるじゅんほ君!
さすが、ゴミと言われるだけあって、お金が絡んだら本気出す!
じつは、おねいちゃんがいなくなったのは、今回で3回めでした。
おねいちゃんがいなくなるときは必ず、4850の番号のお客さんに呼ばれた時。
おねいちゃんたちをエジキにしていたのは、よんみん君というまだ若い男です。
よんみん君は、大きなお屋敷に一人で住んでいます。
そこは、ケータイの電波も届かないお屋敷。
実は、よんみん君は屋敷の家主をぶち殺して乗っ取っていたのでした。
エジキ3号、ミジンちゃんは、7歳の女の子を育てながら、ゴミ…、じゅんほ君の下ではたらくけなげなシングルマザー。
4850のお客(=よんみん君=悪い奴、でも、この時点では、じゅんほ君はまだ商売敵のスカウトだと思っている) を捕まえるために、じゅんほ君はミジンちゃんに、
「おい、家に着いたら電話しる!」
そう命令します。
ミジンちゃんは真面目なので、じゅんほ君の指示に従います。
「お風呂いただきますね」
ミジンちゃんは、ばばいお風呂に入って、じゅんほ君に、ケータイを掛けたのですが、
電話つながりません……。
これはどういうことでしょう?
窓を開けたミジンちゃんは茫然とします。
窓を開けーればー、みなとがみえる〜(淡谷のり子調)
…いやいや、ダメです。
港も隣のお宅もみえません!
窓は外側から、赤煉瓦で囲われていたのです。
げー。
電波が通じません。
追い詰められたミジンちゃんは、よんみん君に、
「コンドーム忘れたんで、とってきますね」
そういって逃げようとするのですが、玄関は、よんみん君によって、ビシバシに施錠されてて、外に出られません。
オロオロしているうちに、よんみん君が襲ってきます。
逃げ道ないぞ、ミジンちゃん覚悟!おうおうおうおう、やあっ!というわけで、ミジンちゃんは、縛り上げられて、あまつさえ、ノミトンカチで、頭を叩き割られて、生き血ブーです。
げげー。
さらに、とどめを刺そうとする、よんみん君
そこに邪魔が入ります。
よんみん君がぶち殺した屋敷のご主人のお知り合い夫婦がたずねてきたのです。
……当然、夫婦は、よんみん君のノミトンカチで、天国への片道旅行です。
さらに、証拠インメツの為、夫婦の車を処分しようと、虫の息のミジンちゃんを放置して、運転をはじめるよんみん君。
そして、なんという暁光。
じゅんほ君の運転するジャガーが、たまたま、よんみん号にぶつかります。
よんみん君の正体を見破ったじゅんほ君、車を捨てて逃げるよんみん君を捕まえる!
じゅんほ君、怒りに震えて、よんみん君をボコボコにします。
そして、警察に連れて行かれた、よんみん君。
しかし、ミジンちゃんを毒牙にかけた証拠が見つかりません。
検事さんも、ボコボコにされたよんみん君の顔をみて、
「何やってんだ、てめーらはーよー!」
検事さんは激おこ。
よんみん君は釈放、ミジンちゃんに、もっぺんとどめを刺すべく、乗っ取り屋敷に戻ります!
じゅんほ君も負けず、ミジンちゃんを救うために、乗っ取り屋敷を探しだし、よんみん君とのラストバトルに臨むのでした……。
はい、結局胸糞展開ですね。
かなり救いのないラストで残念……。
映画の出来は、良いです。