あたし

ターミナルのあたしのレビュー・感想・評価

ターミナル(2004年製作の映画)
4.5
トリビアの泉「そりゃ納得いかんのう」
こんな空港なら3日くらい住んでみたいかも。自国でクーデターが起き、パスポートが無効になった結果、入国も帰国もできなくなり空港暮らしが始まるビクター・ナボルスキーの話。映画らしい映画だった。ご都合主義感はあるけど、ワクワクするし感動する。色々な要素詰め込んで、話が破綻せずに綺麗に収束していくし、一種のカタルシスも産んでいて素晴らしかった。

言語も話せない異国でパスポート無効になるという絶望。でも主人公はそのポジティブさで空港暮らしに適応していく。最初は可哀想なシーンが続いて心が痛かったけど、25セントの稼ぎ方を知ったあたりから好転し始める。ケチャップとマスタードが具の、クラッカーバーガーは1度作ってみたい。

全編通して面白かったんだけど、特にラストはボロ泣きした。警備員のおじさんが粋。ビクターがいかにして空港の9ヶ月で人望を集めたのかが分かる熱いシーンだった。

アメリアとの関係が終盤、唐突に予定調和を壊して、えっっっ!!!てなった。『ターミナル』のフライヤーに「人生は待つこと・・・」と書いてあったから、それぞれのキャラクターが1番待ち遠しく思っていたことを待たなくて良くなったのかなと思った。
あたし

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