このレビューはネタバレを含みます
どこまでがドッキリかを考える映画。人気TV番組のドッキリ撮影班。ターゲットがまさかの殺人鬼でパニックになる話。短くてテンポ良くて見やすい。
本当に怖いのは、2ヶ月前はただのイタズラ動画ばかり撮っていたマスク・フリークが、視聴者の期待に応えた結果、拷問や殺人までするようになったこと。1500万人もの登録者数は、それだけ残酷なものを見たい人がいることの証明。女上司が言っていた、資金力のある世界的な組織で思い浮かぶのはYouTube。YouTubeに規制のない世界だったらこの映画みたくなっていたのかな。
伏線が分かりやすい。観客はドッキリという時点で注意深く見ているはずなので、誰が黒幕かすぐ分かると思う。ずっとスマホをいじっていたのは、マスク・フリークと連絡を取るためだったんだね。
マスク・フリーク側の殺し方が、偽装できない殺し方(頭を半分に切断する、チェーンソーで刺すなど)なので、ドッキリではないことが分かる演出は好き。
オチが惜しい。もう少し、あと5分でもいいから欲しかった。エマはアビーに殺される?それともカメラに気づいたエマが反撃する?アビーの顔を見ているエマのことをマスク・フリーク側が生きて帰す訳がないと思うので、エマが殺されるエンドなんだろうなあ。
マスク・フリーク側の平均年齢は低そう。殺された男の子も10代後半って見た目だったし、アビーも若いし。承認欲求が行き過ぎた若者が集団になると、殺人にまで手を染めるってことを仄めかしてるのかな。