あたし

ビフォア・サンセットのあたしのレビュー・感想・評価

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)
3.8
前作の2人がパリの街を散策しながらずっと会話している映画。前作で半年後の12月16日に会うって約束していたのに、9年後になったのはなぜ?というのは序盤の方で明らかになる。

会話の濃度が濃くなってる。9年間の経験からか、2人とも傷つかない「対処法」を編み出している。欲望についての論議と、セリーヌの忘れられない特別なことたちの話がすごく良かった。

9年間熟成されていた気持ちが徐々に噴出するところがいい。本題になかなか入らず、肝心な話は最後に言ったりするところがもどかしい。ジェシーももっと一緒にいたいなら、最初にそう言えばいいのに。セリーヌがそろそろ、、(さようなら)って場面で一緒にいるための時間稼ぎをするから勇気を出してくれ!って思った。

この映画、1人1台スマホを持っているような今じゃもう撮れないと思った。とりあえずSNSで繋がっとこう!ってなる時代だけど、繋がりは希薄になってると思う。9年間も相手のことを思い続けるって、この時代じゃ難しいよ。
あたし

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