リリイ・シュシュのすべてのあたしのネタバレレビュー・内容・結末

田園風景と光の演出の美しさと、思春期の不甲斐なさが同居している映画。思春期の危うさが爆発していた。主人公が夏の田んぼ？の中でリリイ・シュシュを聞いているシーンと、津田さんがカイトを飛ばすシーンがお気に入り。

この映画の評価は10代の頃に見たか、主人公に感情移入できるかで変わると思う。鬱映画って言われているけど、私はそこまで鬱とは思わなかったけど、もう2度と見たくないって人もいるだろうな。正直私は自身の好きなものや大事なもの（リリイ・シュシュや津田さん）が傷つけられているのに、されるがままの主人公にムカついた。けどこれは成人した私の意見で、主人公と同じ中学生の時に見ていたらそんな気持ちにはならなかったと思う。自分が大人になってしまったことを実感した。

2000年代前後のインターネットらしいファンサイトへの書き込みとハンドルネーム。wも草もない時代。画面中央に、キーボードて売ったであろう文字がそのまま出てくる演出は斬新で好き。