このレビューはネタバレを含みます
『人は何かを待っている。』
帰国も出国も出来ず、空港での生活を余儀なくされたというあらすじに惹かれ鑑賞。
序盤は、言葉も通じず誰も助けてくれず、どれだけ不安だろうかと同情に似た目線で観ていたからか、なんて傍若無人!!とあまりのギャップにイラついて観るのを辞めたくなってしまった。
しかもその気概を持ち合わせながら真面目に健気に生きているとこも、と。
しかし中盤の“ヤギ”のところで一転。
そこが彼のいいところだとやっと気付いた。
「時には規定より人間を優先することが大事だ」という言葉。
私もよく見失いがちで、規定に縛られ余裕なくピリピリしてしまうので心に留めておこうと思う。
グプタがモップを持って飛行機に向かっていった姿は思わず叫んでしまいそうになった。
グプターーー!!!!!
ご都合主義な部分はあれど、ナボルスキーの人柄や行動に周囲が影響されていくのは観ていて温かくなった。
置かれた状況を悲観せず、常に出来ることを探して前を向く姿はなんだか勇気をもらえる。