ナツミオ

ターミナルのナツミオのレビュー・感想・評価

ターミナル(2004年製作の映画)
4.0
WOWOW on demand鑑賞

 “ヤギのビクター“
   と 
 “DIYの腕前”

2回目の鑑賞。未レビュー再鑑賞、再投稿。
以前にイイネ!頂いた皆さまありがとうございます。
過去スコアよりアップした良作♪♪

運命からアメリカの空港に足止めされた東欧の小国の男性が空港で暮らすことの奮闘を描く笑いと感動のヒューマン・ドラマ&ロマコメ要素も♪♪
スティーヴン・スピルバーグ監督と名優トム・ハンクスという名コンビの佳作。

原題 『The Terminal』

2004年米作品129分
監督・製作 スティーヴン・スピルバーグ
製作総指揮 アンドリュー・ニコルほか
製作 ローリー・マクドナルド ウォルター・F・パークス
原案 アンドリュー・ニコル サーシャ・ガヴァシ
脚本 ジェフ・ネイサンソン サーシャ・ガヴァシ
撮影 ヤヌス・カミンスキー
音楽 ジョン・ウィリアムズ
出演 トム・ハンクス キャサリン・ゼタ=ジョーンズ スタンリー・トゥッチ チー・マクブライド ディエゴ・ルナ ゾーイ・サルダナ エディ・ジョーンズ

(WOWOW番組内容より)
ニューヨークのJFK空港。
ある便で東欧の小国クラコウジアからやって来た男性ビクター(ハンクス)だが祖国でクーデターが発生し、彼のパスポートは無効になる。仕方なくビクターは入国許可が下りるまで、空港の構内で暮らすことに。英語ができなかったビクターだが独学で英語を学び、空港内で仕事を見つけるのに成功。また、偶然知り合ったフライトアテンダント、アメリア(ゼタ=ジョーンズ)とデートへ。そんなビクターが米国に来た目的は、意外なもので……。

(WOWOW解説より)
法律のため、空港のターミナルに住まざるを得なくなった主人公を描く物語。
2001年の同時多発テロ事件以後、米国各地の空港で警備が厳しくなったことなど現実の空気を少なからず反映したのが興味深い。また、主人公と彼を応援する人々(移民が多い)の交流がハートウオーミングな物語に発展していくのは、スピルバーグの旧作「E.T.」の別バージョンのようでもある。舞台となる空港ターミナルをまるまるセットで作ってしまった(しかも中にある各店舗は現実と同じように営業できる)、大胆な撮影方法も要注目。


前に観た時、こんなに涙腺緩んだっけ⁇

最初は、空港ターミナル内で言葉も通じず悪戦苦闘する異邦人のビクター(ハンクス)だが、言葉を覚え次第に仲間や友人が出来、理解者が増えていく。
そして生活の糧を得るため主人公ビクターが色々な仕事に取り組み、やり遂げようとする姿勢が素晴らしい〜♪♪♪
特にDIYの腕前は素晴らしい〜♪♪♪

コメディ中心の中にも、シリアスなシーンや、涙腺が緩むシーンもあり、後半は、胸熱な展開と、さすがのスピルバーグ&ハンクスの黄金コンビ♪♪♪

ビクターが次第に引かれてゆくキャビンアテンダント、アメリア役キャサリン・ゼタ=ジョーンズも相変わらずの美しい方。
ダメな男にばかり惹かれる幸薄いヒロイン役。最後もちょっと心配…

他には空港の保安局・警備主任、ディクソン。クソ野郎‼️
演じるはスタンリー・トゥッチ。
この嫌な奴の演技も素晴らしい⁈

他にも空港で働く人々がイイ役柄ばっかり。特にインド人役グプタ・ ラハン(クマール・パラーナ)、ビクターの影響で、前に進もうとする最後の展開は胸熱〜♪♪♪



↓ 以下ネタバレ含む

【印象のシーン】
・空港の監視カメラの動きが人間っぽい。
ビクターを探す動きが、ピクサーのショートフィルムに出てくる主人公のよう。

・2回ほど涙腺が緩むシーン
 
 東欧の旅行者が問題発生⁈
 からのビクターの機転で解決。
 その後の店の従業員たちの反応♪♪

 いつも大事に抱えている缶詰の中身⁈

・アメリア(ゼタ=ジョーンズ)と初デートは予想外の演出⁈
ロマコメ要素も少しだけあるが…
スピルバーグは、やっぱり得意でないジャンルかも⁇

・空港から出ようとするビクターは、警備員たちに出口を塞がれ、あわや絶体絶命⁇⁇
……からの、コートを渡されるシーン胸熱。

・エンドロールのキャスト、スタッフの名前がそれぞれのサイン⁇
伝説のジャズ・ライブの面々たちのサインに引っ掛けて楽しい♪♪♪

なかなかの良作でした♪♪♪
過去スコア3.8より4.0へアップ。




【忘備録】ネタバレあり
(キャスト)
・ビクター・ナボルスキー
Viktor Navorski
- (演)トム・ハンクス

・アメリア・ウォーレン
Amelia Warren
- (演)キャサリン・ゼタ=ジョーンズ

・フランク・ディクソン Frank Dixon
- (演)スタンリー・トゥッチ

・レイ・サーマン
- (演)バリー・シャバカ・ヘンリー

・ジョー・マルロイ Joe Mulroy
- (演)シャイ・マクブライド

・エンリケ・クルズ Enrique Cruz
- (演)ディエゴ・ルナ

・ドロレス・トーレス Torres
- (演)ゾーイ・サルダナ

・グプタ・ ラハン Gupta Rajan
- (演)クマール・パラーナ

・サルチャック
- (演)エディ・ジョーンズ

・ミロドラゴビッチ
- (演)ヴァレラ・ニコラエフ

・空港職員
- (演)スティーブン・メンデル

・カール
- (演)ジュード・チコレッラ

・ウェイリン
- (演)コリー・レイノルズ

・ナディア
- (演)リニ・ベル

・モニカ
- (演)カーリース・バーク

・ベニー・ゴルソン
- (演)ベニー・ゴルソン(本人)

・クリフ
- (演)ダン・フィナティ

・吉野家マネージャー
- (演)ジム・イシダ

・スウォッチマネージャー
- (演)ステファン・フラー

・ルーシー
- (演)サーシャ・スピルバーグ

・ニュースキャスター
- (演)ディルヴァ・ヘンリー

・CBP局員
- (演)ジョン・エディンズ

・店員
- (演)リディア・ブランコ

・女性
- (演)スーザン・スローム


【主な登場人物】
・ビクター・ナボルスキー
(Viktor Navorski)
クラコウジア人の中年男性。
年齢・職業などは明かされてないが、アメリアとの会話から建設作業員として働いた経歴があり、歳は40代以上であることがわかる。大工仕事が得意で、教養はあり、愛国心に満ち、性格はとても真面目で素直である。少々不器用で要領は悪いが、約束は必ず守る。

・アメリア・ウォーレン
(Amelia Warren)
ユナイテッド航空のファーストクラス担当のフライトアテンダント。
実際は39歳だが、33歳とも27歳ともサバを読む。

・フランク・ディクソン
(Frank Dixon)
JFK空港の国境警備局主任。
警備局長に昇進する予定だったが、ビクターとの揉め事で予定の時期から昇進延期となってしまった。

・レイ・サーマン
(Thurman)
空港の警備員。
ディクソンの部下。
ビクターに空港内を案内する。

・ジョー・マルロイ
(Joe Mulroy)
空港の職員(貨物輸送担当)。
ビクターと友人になる。

・エンリケ・クルズ
(Enrique Cruz)
フード・サービス勤務。
スペイン語圏出身のヒスパニック。
入国審査官のドロレス・トーレスに恋をしている。

・ドロレス・トーレス
(Dolores Torres)
JFK空港の入国係官。
ビクターを介して、後にエンリケと結婚する。

・グプタ・ラハン
(Gupta Rajan)
JFK空港の清掃員。
インド・マドラス出身。
「予約とってあるか?」が口癖。 

・サルチャック (Salchak)
JFK空港の国境警備局長。
ディクソンの上司。
退任してディクソンに後を譲る。

・ウェイリン (Waylin)
JFK空港の警備員であり、サーマンの部下。
映画においては初めてビクターと会話する人物。

・ミロドラゴビッチ (Milodragovich)
物語中盤、無許可で薬を空港に持ち込み、没収されそうになったロシア人。
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