「まあ、星がいっぱいだわ」
ウォーリーの目は、分厚い塵やゴミに覆われた大気の切れ目から覗く星を映して、きらきら輝いていた。
ウォーリーとイヴは、宇宙空間でくるくるまわりながらダンスする。ふたりの飛んだあとは、まるで螺旋状のうずまきのようだ。
疲れきったウォーリーの目に何も映らなくなってしまったとき、イヴはそっと手を握る。ずっと後ろにくっついて、頑張って手をつなごうとしてきたウォーリーを、最後はイヴのほうが追いかけて手をつなごうとする。
そして、ウォーリーの目にまた星が映る。
目が覚めたとき、手をつないでいることに気づいて喜ぶウォーリーはとても可愛い。