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素晴らしき哉、人生!のKtoのレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
4.8

人生のハイライトを一段階メタな次元から観察したり、超現実な現象で現実における教訓を示したりするのに天使という設定が見事…。

天国での天使同士のやりとり(星がピカピカするところ)やメアリーとの交流をはじめ、色々なシーンがユーモアに溢れているだけでなく柔らかくて暖かい…。

特に天使と人間の関係が母親と小さい子供の様だった。天使が圧倒的な懐の深さと深遠な愛をもって人間を見守っていた姿がものすごく印象に残る。

人生の転機を迎える舞台がいくつか繰り返し登場している。同じモチーフの反復と主人公の生活の対比がとても上手く、特にラストのシークエンスでは溢れんばかりの高揚感と幸福感の演出に貢献してた。

泣いた…。
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