Kto

アポロ10号 1/2: 宇宙時代のアドベンチャーのKtoのレビュー・感想・評価

4.3
少年のある夏の記憶を、NASAによる人類初の月面着陸の記憶と重ねながら展開する話。

少年時代の郷愁的な空気に満ちた地元や家族の記憶が楽観的で暖かい。実写ではなくロトスコープならではの高い時代考証性もあいまって、非常に美しく忠実な映像になっている。

そこに少年ならではの夢想的な演出が、嫌味なく自然に挟まれる。

同時代に少年だった人達をノスタルジーに浸らせるだけでなく、その時代を全く通っていない異国の地の我々でさえも魅了する、映像作品としての強烈な魅力があった。
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