Narmy

素晴らしき哉、人生!のNarmyのレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
5.0
自分にとって特別な日だったわけでもなく、レビューの数的に丁度いい区切りの数字でもなく(残念^^;)、、ただ、数年前からの色々に自分自身が少し慣れてきて、周りが静かに感じるようになり、そのことで逆に空虚な気持ちを感じることも多くなったからなのか、何故かどうしても今な気がして鑑賞。

クリスマスイブ、ジョージベイリーを救ってほしいという祈りがどこからか聞こえてきた🎄
2級天使のクラレンスは、ジョージベイリーを救うべく彼の半生を辿るが、、
ここまではなんだかめちゃくちゃ可愛いファンタジー♪
心優しい主人公が天使に救われるといったストーリーなのかなと思うようなオープニングだけど、違う、もっと多くの深いメッセージが込められていた。
特にそのメッセージへのアプローチの仕方は秀逸。
前半の、劇的ではないがささやかな幸福の影で悩み選択しあきらめてきたジョージの半生を丁寧にえがくことで、後の展開がより心に響いてくる。

そこまで波瀾万丈でもない自分の今までを思い起こしてみても、生きているといろんなことがある。
嬉しいこと、悲しいこと、楽しいこと、苦しいこと、、その時は気づかなくても失うと大切さに気づく、、
わたし自身はこの作品に出会ったことにより、幸いにも失うことなくいろんなことに気づくことができた( °̥̥̥̥̥̥̥̥˟°̥̥̥̥̥̥̥̥ )
ほんと、こういう作品に出会うと、映画が好きでよかったと心底思う。
夢溢れる若い人よりもしかしたら、こんな人生なんだろうなと朧気ながら自分の人生がみえてきた年代のほうがより心に響くのかも。
今からでも遅くはないはず、、

現代人ならではのストレスで、心が疲れたなと感じた時には、ぜひ観てほしい。
自分が思っていた以上に心が揺さぶられ、思った以上に涙が流れ、思った以上に幸福な気持ちを貰えるほんと名作!!!!
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