TAK44マグナム

ザ・フォッグのTAK44マグナムのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・フォッグ(2005年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

ジョン・カーペンター監督の怨霊ホラーのリメイク作品。
カーペンターは今回、製作を担当し、同じく製作を担当した夫人の遺作ともなっております。

騙されて、金品を強奪された挙句に船に火をつけられて殺された人びとが怨霊となり、その恨みをはらすために、何故か仇たちの子孫を殺しにやってくるんですね。
火をはなった奴らは確かに悪いんですけど、一応、相手が疫病を患っている人びとなので、自分たちの身を守るために殺す・・・という、強引なエクスキューズもあったりします。
・・・が、やっぱり金品強奪とかもしているので悪党は悪党、そのつけを子孫がはらわねばならないとは、血のつながりって怖いですね~ってお話です。

オリジナル版にあった、サバイバルな部分は根こそぎ刈り取られていて、「何故、霧が襲って来るのか?」というミステリーな部分も曖昧なんで、けっこう意味がわからない系になっちゃっています。

途中で、おばちゃんが霧に襲われて、なんだか知らないけどコゲコゲの真っ黒焦げになっちゃう場面が愉快なぐらいで、思わず眠たくなってしまうこと請け合いなのが残念。

オリジナル版だと主人公だったラジオDJ(演じるは「ヘルボーイのセルマ・ブレア)の役割が中途半端で、霧が町に迫ってくる緊迫感が皆無なのもまずいでしょう。

いちいち音で驚かすコケおどしも多用されすぎている感がありますね。

「ロックアウト」や「96時間」のマギー・グレイスが出ていますが、この役も主人公格なのに意味不明なままストーリーが進むのも辛い。
どうやら過去の事件に関係がありそう(前世??)なのは分かるのですが、いきなりラストで驚愕の行動に出て、更に驚きの展開でもって何処かへ消え去っちゃうという謎のキャラクターになっちゃうんで、マジでビックリしました。
まあ、よく映画を観ていれば何となく納得できるラストではあるんですが、これでいいんでしょうか?って感じで、正直いって消化不良。

全体的にホラーとして微妙な出来です。霧の「動き」は大変よろしいんですけどね。
マギー・グレイスのセクシーシーンが、もう少しサービス過剰だったら★ひとつ追加だったのですが・・・(笑)
うーん、残念。

※再レビュー

huluにて