ミーハー女子大生

カイジ2 人生奪回ゲームのミーハー女子大生のレビュー・感想・評価

カイジ2 人生奪回ゲーム(2011年製作の映画)
3.6
【あらすじ】
福本伸行原作の人気コミックを、『DEATH NOTE デスノート』シリーズの藤原竜也主演で実写化したサバイバル・スリラーの続編。
再び多額の借金を背負った主人公が大金をゲットするために、まさしく命懸けのゲームに挑む姿を描く。

一度は多額の借金を返済しながら、またしても借金地獄に陥った伊藤カイジ(藤原竜也)。
10億円以上を稼げるモンスターマシーン“沼”に挑むカイジの前に、裏カジノの支配人・一条聖也(伊勢谷友介)が立ちふさがる。
難攻不落の“沼”を攻略するため、カイジは裕美(吉高由里子)、坂崎(生瀬勝久)、そして利根川(香川照之)らと協力するが……。

【感想】
なかなか面白かったです。
原作を知っている方や原作好きの方なら、なお楽しめると思います。

利根川(香川照之)とのE-カードゲームに勝利したカイジ(藤原竜也)だが、再び地下労働者へと落ちぶれる(何でやねん!笑)。
地下仲間と自分が地上へと這い上がる為のゲームが「沼」と言われる巨大パチンコ台なのである。

「沼」とはいわゆる「一発台」の事でその名の通り、目的の穴に一発の玉を入れる事で出玉の権利が得れる権利モノである。
この緊張感が映画の中でも演出されていました。
この「沼」を攻略して行く作戦や過程も面白かったです。
前作が知能の駆け引きの「心理戦」とすれば
本作はその「ギャンブル性」が魅力と言える。

そしてキャスト陣の演技が良かったです。
今回のニューキャラの生瀬勝久の「関西弁」バリバリのトークは独特のキャラでかなり笑わせてくれる。
カイジと同じく「ブレイブメン・ロード」を渡りきり地下から這い上がった、「沼」のオーナー役の伊勢谷友介もクールな衣装とは裏腹の少しおバカキャラも面白かった。
前作からの藤原竜也、香川照之、山本太郎の役どころや演出のアレンジ性も良かった。

そして本作のキーパーソンとなるのが吉高由里子。
前作の天海祐希のポジションを担うのが吉高と言えるだろう。
カイジらを騙し欺きカイジに恨みを持つ彼女は果たして敵なのか?
味方なのか?

本作は前作に比べかなりコメディタッチに描かれている。
それを盛り上げてるのが、このキャスト陣と言えるだろう。
そしてカイジには欠かせないギャラリーの歓声。

「たかがパチンコされどパチンコ」
一度突っ込み、突っ込み過ぎると途中で止めるに止められない。
溺れる者はワラをも掴む。
溺れている人間を助けに行った人間がまた溺れる。
その人間をまた助けて溺れる。
まさに、底なし沼の如くのギャンブル地獄。

しかし、これが「カイジ」の魅力とも言える。
この中に「仲間」や「信頼」と云った要素を盛り込んでいるのである。
これはゲームの傍観者や勝ち組みにはない感情である。
この負け組みとも云える人間達の這い上がる姿に共感してしまう。

ストーリー 4
演出 4
音楽 3
印象 3
独創性 3
関心度 4
総合 3.6

15/2024