ミーハー女子大生

暗黒女子のミーハー女子大生のネタバレレビュー・内容・結末

暗黒女子(2017年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

【あらすじ】
秋吉理香子の小説を基にしたミステリー。
ある生徒の謎めいた死で動揺が広がる女子校を舞台に、彼女を殺した者がいると疑われる文学サークルの面々が、犯人を告発する物語を朗読会で発表する様が描かれる。

聖母マリア女子高等学院で、経営者の娘で人気者だった白石いつみ(飯豊まりえ)が校舎の屋上から落下して死亡した。
彼女の手にはすずらんの花が握られており、自殺、事故、他殺と、その死をめぐってさまざまな憶測が飛び交う。
そして、いつみ主宰の文学サークルの誰かによって殺されたという噂が立つ。
いつみに代わってサークルの会長となった澄川小百合(清水富美加)は、彼女の死をテーマにした自作の朗読会を開催。
メンバー各自が、物語の中でいつみ殺害犯を告発していくが…。

【感想】
展開は予想通りだけど面白かった。

みんながみんな褒め称える人は実は裏の顔があって、でもその人が黒幕かと思いきや実はただのストーリーテラーだった人が真の黒幕
っていう予想していた通りの展開だったので、もうちょっと何かあっても良かったかな、とは思うけど、一つ一つのシーンが丁寧で綺麗だったので、最後まで楽しめた。

自分の高校時代とか、こんな華やかな世界ではなかったので、共感できるとかそういうのは特にないけど、自分が物語の主人公になりたいとか、自分の中にある秘密とか嘘とか、そういうのは女の子特有のものなのかな、と思う。
男子校ではこういう物語は生まれないだろうし。

それぞれの小説を朗読し終わって、いつみの小説で真実が明かされるときの、
あぁ、あの時のあの行動はそういうことだったのね、っていう楽しみはあったな。

あと、予想していた通りの展開だった、と書いたけど、最後はかなり衝撃的だった。
ビーナスの腕、そこで伏線回収されるとは全然思ってなかったし、闇鍋の正体は驚愕だった。
物語の冒頭からずっとあったのに、気にして観てないとびっくりさせられるなぁ。
そこまでは、別に後味の悪いミステリーじゃないじゃん、とか思って観ていたので、一気にうわぁってなった感じだった。

キャストは、知ってる子も知らない子もいたけど、それぞれがキャラクターを上手く演じていて良かった。
飯豊まりえちゃんは今までそんなに興味なかったけど、今回の役は良かった。
太陽のような子から、悪役になったときの表情の変化とか、上手だった。
後味が悪いよりも、若い女優さんたちの演技が瑞々しい映画でした。

ストーリー 4
演出 4
音楽 4
印象 3
独創性 4
関心度 4
総合 3.9

18/2024