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インファナル・アフェアのdadaのレビュー・感想・評価

インファナル・アフェア(2002年製作の映画)
4.5
『レクイエム 最後の銃弾』を見て、こちらを見直してみました。やはり、"潜入"映画のスタンダードですね、この映画は。

暗号の代わりにモールス信号!というのは、今見てもなかなか斬新。
不遇に耐え忍び悲哀に満ちたトニーレオン、誰も信じられないニヒルなアンディラウ、これはもうシングル両A面です!おぼろげな記憶の中では配役は逆の方が良いんじゃないかと思ってました。でも、人の良さそうなトニーレオンが一般的に悪い組織に、いかにも悪いことをしてそう感じのアンディラウが一般的に良い組織にいることで生じるギャップが、ジレンマとやるせなさを倍増しています。ビルの屋上で出会う二人や、終盤のヤン(トニーレオン)のエレベーターのシーンなど、映画史に残る名シーンが印象的です。

トニーレオンのウェット感とアンディラウのドライな感じが映画のストーリーに絡み合い、絶妙なバランスを生み出していることが大きな魅力で、それが十年以上経っても廃れない理由ではないでしょうか。
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