Nao

ポーリーのNaoのレビュー・感想・評価

ポーリー(1998年製作の映画)
3.8
人間の言葉が喋れる不思議なインコのポーリーは最初の飼い主で、彼が言葉の先生になってあげた少女マリーと再会する為に長い旅に出る。

あまり鳥に対して可愛いという感情が湧かない自分にとって、やはりポーリーも可愛いとは思わなかったけど、必死さとチャーミングなところにとても魅了された。
ミーシャがポーリーに惹かれたのは同じ孤独感を感じたからではないかと思う。
ミーシャもロシアからアメリカへ夢を求めて来た身であり、何かをやってのけたいという気持ちがあった。
そんな時、地下で鳥籠に入れられているポーリーと出会い、マリーに会いたいという話を聞く。
ポーリーがここを出てマリーに再会出来れば、自分もここを飛び出す(仕事を辞める)覚悟が出来る、そう確信したようにも思えた。
終盤の清々しさはそんなようなことを悟っているようだった。
一歩踏み出す勇気。
個人的にはそんなメッセージを感じ取れて心温まる作品だった。
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