このレビューはネタバレを含みます
サリームを見ていると、『シティオブゴッド』のリトル・ゼを思い出す。
キャラ的にはサリームの方が優しくて、家族思いではあるけど、スラムに産まれるとどうしても、“こう”なってしまうのか?!って切ない気持ちになる。
スラムで過ごしたジャマールとサリームの兄弟が過ごしてきた生涯。
この2人、賢く強く生きてきたのは見てわかる。
ジャマールがどうしてミリオネアに出たのか、なぜここまで進めたのかを、クイズを通しながら伝える演出が面白かったです。
サリームも、自分の守りたいものはちゃんと守っている。彼なりに。
それでもダークサイドに引っ張られるのは彼の気性もあるだろう。
そんなサリームもジャマールにとって大事な家族。いくらどれだけ意地悪でもね。
ジャマールの優しさって、サリームにももちろん通じていて、この兄弟の絆が証明してる。
そんなジャマールが最後まで諦めきれなかったラティカ。
『ラティカが見てると思ったから』
に泣けたよ。
ラストの問題が三銃士なのも、ジャマールの笑みも。込み上げてくるものがあった。(実際はめっちゃ難しい問題なはずだけど、、)
兄と一緒に三銃士の1人にしようと思ったんだったね。
3人で仲良く暮らせる未来があったらどんなに良かっただろうな。