ミリオネアのクイズをスラム出身の若者がなぜ答えられたか？を幼少期からの残酷非道のエピソードを元に解き明かす展開に、アラ、いいですねぇ。と思って観ていたら、どんどん面白くなって、のめり込んで、ラストではもう、熱狂だった。
すごい面白かった！
スラムの描写は衝撃的で、少し前なら作り話と感じる世界でも、SNSのお陰で人生が重ならない人々の声も届いてくる現代だからか、現実としてすんなり観ていた。
だからか、下衆の世界を生き抜いて恋人を一途に思い続けるっていう鉄板ネタだけれど、この世界の現実感が生き生きとしているだけにやたら響く。
いいなぁ、やっぱりこういうお伽噺的な映画。
現実とお伽噺と、やっぱり恋と。
こういうのを１２０分一本勝負みたいに見せ切らせてしまうダニー・ボイルは大好き。
