Avayette25

スラムドッグ$ミリオネアのAvayette25のネタバレレビュー・内容・結末

スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

○ジャマール
ジャマール・マリク
ムンバイ出身。

ジュフーのコールセンターで働く。
携帯電話のオペレータ。
アシスタント
お茶汲み等。

○サリーム
サリームKマリク


○ラティカ
雨の中独りで居た少女。

ジャマールが呼び掛け
共に生活することに。

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警察からインチキを疑われ
盗聴器や観客席の仲間の咳合図
皮膚にマイクロチップ
等訝しまれる。
スラム育ちの野良犬と。
電気ショック等で拷問も。

○スリニヴァス
脅し手

○警部

僕は答えを知っていたというジャマール

有名人アミターブ・バッチャンのヘリ。
うんちまみれ汚くはある
当たられるみんな可哀想笑

チョウパティのパニプリ
1皿 新年から15ルピー
の例えなどで
誰でも知ってる事の基準は
人によって違うことの示唆。
機転が利き上手い。

イスラム教徒が殺戮された。
ジャマールの母も。

サリームが(指示により)
他の子から赤ん坊取り上げた為、
ラティカとジャマールでやり返し。
とても辛そうな唐辛子を
サリームの陰部にあてがい
ヒリヒリさせる。

歌が上手く歌えるようになった子に
意識失わせ
目に熱湯?を掛けさせられる。
障害を持っていると
より哀れに思ってもらえ
金銭を恵まれるという目論見。

ジャマールの事は騙さず
共に逃げるサリーム。
そこは偉い(普通だが)。

でもラティカの手を離すサリーム。
やっぱりうんち。
でも彼なりに、
不用意に必要以上のリスクを負って
便益を求めるよりも
弟だけは救いたいという
純粋な気持ちがあったのかもしれない。
実際にサリームの勇気によって
ジャマールは五体満足で逃れる事が出来た。

兄弟共に、
どうにかして金を作る術はすごい。

50分頃で展開見えた
ラティカがテレビ局の人かな
←と思いきやそこは違うかった。

ジャマール
ムンバイに戻ってきた
ラティカを探すため。

○アルヴィンド
嘗てジャマール達と共に居た仲間。
地下道で出会う。

ピラ通り 通称チェリーにラティカは居ると

サリームが銃コルト45で
リーダーを殺し、
ラティカと共に去る。

リーダー=ママン?

○ジャヴェド・カーン
ギャングの手下

サリーム
ラティカをジャヴェドの元に
売ろうとする?

エディンバラといえば
キルト お城
ハギス ベンネヴィス山
刑事タガート ウイスキー
ショーン・コネリー
ロッホ=湖

マッキントッシュ夫人
キヌーシーから

○プレーム
番組司会

ジャマールと同じくスラム出身で
一晩でミリオネアを成し遂げた。


サリームの素性について
後を追うジャマール。

ラティカと再会。
裕福な暮らしをしている様子。

ジャヴェドと暮らしている。

あいつは決して諦めない。
サリームからジャマールへの信頼を感じる。

ラティカに、
やつの元へ行けというサリーム。

ラストは2000万ルピーの獲得
日本円で3000万円か。

9000万人が見守る。

最終問題
兄サリームにテレフォンするジャマール。

ラティカ分からないと。
どうするのか。緊迫。

サリーム自殺しようとする?
ラティカ逃した事がバレたからか。

サリーム自身はテレフォン見ておらず
バレた事は知らないのでは。
どうせバレると思い
丁度見付かるタイミングが被ったのか。

入ってきたジャヴェド達に対して
最後まで抵抗し、
殺されてしまった。

プレーム本当は2人目のミリオネア作りたくなく
嬉しくないだろうに
表上はとても祝っていた笑

弟の賞金獲得の裏で兄の死。
複雑で虚しい気持ちにさせられる。
でもサリームはサリームで
やはり彼なりの格好良さがあったなとは
感じさせられた。

ジャマール
何故あそこまで正解出来たのか。
内部に誰か内通してたのか。
と勘繰りたくなるが、
(脚本上ではあるが)
恐らく本当に偶然だったのだろう。
それこそ運命。
奇しくも自分の幼少期から、
色々な思いと共に重ねて来た様々な経験から。

プレームの翻弄も見透かし
正解を重ねっていたジャマールの姿も
格好良かった。

実はプレームが何か鍵握っていたのでは。
心根ではジャマールを成功させようと。
とは勘繰ってしまう部分も。

終盤もう少し展開があるかとは思ったが
やや期待し過ぎた。
でもインド映画特有の歌と踊りで
陽気に締めるのはやはり爽やか。

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紹介サイトより。
映画内では描かれていないが、
イギリスとの関係も深く影響しているようだ。

作品の冒頭場面、
カラフルな画面に急に
映し出される激しい殺戮。
一人の「ヒンドゥー教徒だ!」という
たったひとつのセリフから伺える
壮大なバックグラウンドを覗いてみよう。

世界の紛争のほとんどは
宗教対立が要因となっているといっても
過言ではない。
聖地エルサレムをめぐる
数千年にも及ぶ争いは現在も続いている。
インドの位置する南アジアも
それに漏れることはなく、
カシミール地方帰属問題、
パキスタンとインドの核開発など、
宗教対立が大元の問題は
現在進行形で進んでいる。

いやいや、ここにそんな小難しい話
読みに来てんじゃねえよって人、
ちょっと待った。
この問題、根本的な原因を作ったのは
イギリスなんです。

詳しい話の前に
ちょっとインドの宗教基本情報。

インド人口の約80%はヒンドゥー教徒。
日本人の私たちが想像する
いかにもインド!なメジャー宗教。

そして15%がイスラム教徒。
へえ、意外と多いじゃん。

「いや、違う宗教なのに対立するのは当たり前じゃん?」と思う人もいるかもしれない。
しかし実は、インドにおいて元々は
ヒンドゥー教とイスラム教は
それなりによろしくやってた歴史がある。
(その時代の君主次第でもあるけれど)
15〜16世紀のインドでは
インド=イスラーム文化が生み出され、
あの劇中にも登場する
タージ=マハルなんかも
インド様式とイスラーム様式が
融合された作りになっている。

なのにどうしてこんなにも紛争が起こるようになってしまったのか?
その原因は簡単にいうとイギリス。
インドはイギリスの富の源であり、
何があっても失ってはならない植民地。

しかし、19世紀の終盤になると
インドの経済状況の改善や
インド大反乱などを経験した理由から、
イギリスは統治をより強固にしようと考えた。
本気出したら悪魔の三角貿易なんかも
考えついちゃう大英帝国。

自分が力で押さえつけるより
内部を分裂させ、
「インド」の一致団結を防ぐという
後の世を考えない最低なアイデアを採用する。
そう、それに利用されたのが
宗教というわけだ。

インドの東のベンガル地方を
イスラム教の多い東と
ヒンドゥー教の多い西で分ける
ベンガル分割令や、
少数のイスラム教徒を優遇し協力を防ぐ
全インド=イスラム同盟を結成する。
こうすることによって
イスラム教vsヒンドゥー教の構図を作り上げ、
その後第二次世界大戦後に
インドが独立した後は知らんぷり、
というわけだ。

ジャマールとその兄サリームは
ヒンドゥー教徒の暴動により
母を失ったことを機に
苦難に満ちた人生を送る。
もし母が死んでいなかったら?
彼らは貧しいながらもそれなりに
幸せな子ども時代を送れたのではないだろうか。
ジャマールを不幸に突き落としたのは
元はと言えばイギリスの身勝手さなのである。

<参照URL>
「フラスコ飯店〜西洋に翻弄されたインド帝国
|映画『スラムドッグ$ミリオネア』〜」
https://frasco-htn.com/rensai/manabu-sekai-shi/3439/

このような背景も知った上で
この映画について考えるとより深みを感じられる。

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また原作の方が凄惨のよう。

原作「ぼくとールピーの神様』
を読んだ事がある方だと、
割と印象が違ってくる様子。
話の大筋であるクイズ番組の問題を
尽く身を以て知っているという部分
以外は全て異なるとのこと。
主人公の名前や兄弟の有無、
登場するはずの人物がいない等。
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