sonozy

これがロシヤだ/カメラを持った男のsonozyのレビュー・感想・評価

5.0
1929年という時代。画期的だったであろう撮影技法(多重露光、ストップモーション、スローモーション、フリーズフレーム、ジャンプカット、トラッキングショット、逆回転、分割スクリーン…etc)を盛り込み、ソ連の街、人々、浮浪者、路面電車、手持ち看板方式の交通整理、工場の産業機械と工員、下着姿の女性、出産、事故、美容室、電話交換手、結婚/離婚手続き、マジシャン、ビーチ、スポーツ、バイク…などを捉えたサイレントの素晴らしいモンタージュ。
(※私が見たのは音楽付きのレストア版です)

撮影を担当したジガ・ヴェルトフ監督の弟ミハイル・カウフマンが時々、三脚をかついだり、様々な場所(危険なシーンも)で撮影する”カメラを持った男”として登場します。
シーンもショットも編集も人々の表情も最高。

IMDbによると、撮影場所はモスクワと現ウクライナのオデーサ、ハルキウ、キーウとのこと。悲しいですね。。

サイレント版
https://youtu.be/mpJpEO8OE-s
4K カラー化版(サウンド付き)も発見
https://youtu.be/XZFtBiVrA60
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