深作欣二監督作で主演は千葉真一。
原作は少年ジャンプに連載されていた懐かしの漫画。
この漫画は原作・武論尊で絵は平松伸二で子供の頃に読んだ記憶がある。
でも原作とは全く内容が違う。
沖縄からきた刑事を千葉真一が演じている。
コレ食いねぇ!と土産がわりに子豚を抱えてやってくる。
結局、この子豚をペットがわりにうろつく事になるが。
チンピラ岩城滉一にターザンと呼ばれるくらい野生児だ。
つまり原作の彼とは全く違う人物像になっとる。
当時の東京の夜の街の人々が色々と出てくる。
ストリップではまな板ショーなんて懐かしい文化(?)が出て来る。
ソープもトルコ風呂なんて言ってた時代でこの頃は東京でも普通にあったのか。
時折エロが入るのでその辺はご注意を。
東京が舞台なのに河内弁っぽい言葉をしゃべるエセ関西人が多い。
松方弘樹も怪しい関西弁を駆使しております。
この映画は監督が実録ヤクザものから、千葉真一は空手アクションから
卒業しようと挑戦した作品だったらしい。
まあ、両方の要素が入ってますがね。
千葉真一は空手とマグナム44をぶっ放すアクションを魅せる。
お前本当に刑事かって思うが、ワルは容赦なくマグナムでぶっ殺す。
ダーティハリーの影響か?
70年代は邦画も実にパワフルで出て来る人間もエネルギッシュだ。
この辺の映画なんて今観ると別のアジアの国みたい。
微妙に芸能界をディスりながらストーリーは進んで行って
ラストはなかなか切ない締め方をする。
アクションシーンは意外と少ないので、千葉真一ものというより深作欣二作品のカラーの方が強いかな?