らんらん

どぶ鼠作戦のらんらんのレビュー・感想・評価

どぶ鼠作戦(1962年製作の映画)
3.5
タイトルにそのワードはないんだけど独立愚連隊シリーズの3作目らしい(三部作と言われてる)
以後も○○作戦って戦争映画が東宝で続くんだけど監督が変わってるらしく大きなくくりではシリーズとも言えるけど、岡本喜八監督作品ってくくりでは三部作ってことになってるっぽい
【あらすじ】
敵に強襲され行方が分からなくなった部隊の将校(夏木陽介)の捜索命令が下った
簡単に戦死として処理しないのは師団長(上原謙)の息子であるとか、軍事機密がバレるといけないとかそんな理由から
そんな命がけの捜索に隊長として佐藤允が任命される
佐藤允は元軍人で今は中国人白虎の名前と顔を持ち諜報活動を行う特務隊の隊長でもあった
佐藤允は優秀な兵は使えないと軍内で問題児扱いされている4人(加山雄三、中谷一郎、田中邦衛、砂塚秀夫)を指名し、時には中国人になりすましながら一行は捜索を続ける、、、
【感想】
独立愚連隊とその続編は一年ちょっと前に見てはいる、けど中身が思い出せないw
三船敏郎と団令子が出てるミュージカル風のやつ?って思ったらそれは「血と砂」みたいだし、、、
そう考えると今作も後から振り返ると覚えてなさそうな映画
見てる最中はすごい面白い、コミカルなシーンが多くて楽しいし、シーンの繋ぎなんかの上手さも印象に残る
でもいろいろありすぎて、シンプルにこんなストーリーって説明出来ないあたりが記憶に残りにくくしてるのかも

見てる最中も何で?ってのがいっぱいで、それが気持ち悪い
劇中ライバル的な存在無双(中丸忠雄)部隊は正規軍ではないんだよね?夏木陽介は正規軍に捕らえられてるんだよね?
この辺りがややこしい、とにかく出会う中国人はみんな敵って感じ?
最後の中丸忠雄との一騎打ちもよくわからないし、加山雄三が結局なんだったのかもよくわからなかった

あとは日本語の台詞が聞き取りにくい
劇中中国語が話されるシーンが多いんだけどそれは字幕なんで理解しやすいの
日本語の方が何言ってるかわからないせいでさらにストーリーがわかりにくくなってるのが残念(聞き取ろうと音量上げると他の音がうるさいしw)

ってことで面白いし上手いんだけど評価はそこまで高くないかなぁ
ラストシーンなんかも粋で爽快な感じなんだろうけど強引な気がするし、、、

最後に印象に残った場面
チャイナ服の水野久美!眼光の強さとスリットのセクシーさが強烈、台詞のないワンシーンのみの出演なんだけどインパクト強いです
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