洋タルト

ニュー・シネマ・パラダイスの洋タルトのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

(;▽;)最高の映画の映画!
アルフレードとトトの劇場人生!

映画について描いたこの映画は、最近映画にハマってる自分にとっては非常に面白い映画でした。
もうアルフレードとトトの仲の良さがたまらなく好きになりましたね。

物語自体はトトの人生を描いており、徴兵やら恋愛などの要素があるものの、やはりその根幹にはアルフレードがあるため、一貫性のある物語になっていました。

今回はそんな最高の映画を「映画」「故郷」「アルフレード」の3点について注目してレビューしていきたいと思います。

「映画」
この作品は映画を「観る人」の描写がとても多く描かれていました。
昔の映画全盛期の頃、多くの人が1つの劇場に押し寄せ、笑い、感動し、劇場全体が一体となって雰囲気を盛り上げたりと、当時の映画の盛り上がりを感じることができます。

そして、そんな映画大好き少年のトトが映画を通して幼少期にアルフレードと仲良くなる様等がとても伝わり、ストーリーの中で映画の重要性というものをしっかりと活かしきれていました。

そして、ラストシーンの映画のあの伏線回収はもはや反則ですね。めちゃくちゃ泣きます。

「故郷」
この作品の終盤で、アルフレードはトトに「故郷には帰ってくるな」と言います。
トトとアルフレードはとても仲良しだったにも関わらず彼がそう言い放ったのは、トトの人間的成長を願っての事だったのだと思います。

故郷は温かい。そして、大好きなアルフレードもいる。だからこそ故郷に甘えすぎてしまう。
それを危惧したアルフレードが彼に人生は映画より困難であるということ、ノスタルジーにしがみついていては未来を作れないと言うことを伝えようとしたのだと思います。

「自分のすることを愛せ。」というアルフレードの言葉のように、故郷にしがみつき過ぎず、自分の未来を作っていきたいと思えるようになりますね。

「アルフレード」
映画において、彼はトトの年の離れた良き友人でありながらトトの人生において大切な事をおしえてくれる存在でもありました。

彼女が出来た時、映画の仕事についてを教える時、故郷から旅立つ時、いつでも彼がトトにアドバイスをし、いつでも彼を導いてきました。そして、そんなアルフレードの教えは私達の人生でも大切と思えるようなことばかり。

恋愛や人生、仕事の事、多くのことを彼から学ぶことができて感動と学びを多く得ることが出来るいい映画だと感じました。

以上がこの作品のポイントでした。
今までの映画の中でもダントツで好きな映画です。何度でも見たいと思えるような映画でした。

総合すると、映画と人々、そして映画の作り出した固い絆が描かれており、映画の持つ力というものを教えてくれる素晴らしい映画でした。
これを見た方には是非、劇場で映画を観ることの魅力を改めて知って欲しいですね。
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