kani

ニュー・シネマ・パラダイスのkaniのレビュー・感想・評価

-
星なんかで評価できない、まずは俳優たちのいきいきとした演技と、モリコーネの素晴らしい音楽と、あのラストシーンを生み出したトルナトーレ監督に心からの拍手を送りたい。

ずっと観たかった作品ではあったが、なかなか機会がなかったところに幸運にもリバイバル上映されて映画館で観ることができた。
愛のテーマのフルートのメロディで胸が張り裂けそうになった…本当に感無量。

30年ぶりに訪れた故郷で、懐かしさや愛おしさ、初恋の傷や子供と大人の狭間で揺れ動いた時期の苦しみが一気に押し寄せてきた時の戸惑いのような感情が、その半生を少し覗いただけの私にもスクリーン越しに伝わった。

変わっていくことには決別する勇気が必要で、映画を観ている間も自身のこの先を考えて果てしない気持ちになったりもしたけれど、根底の部分で真に子供であった頃の夢を忘れずに大人になっていきたいと思う。

30年後に今の自分と対峙することがあったら、わたしは何を思うのかなぁ…
kani

kani