吉田康平

トランスポーターの吉田康平のネタバレレビュー・内容・結末

トランスポーター(2002年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

「TAXi」シリーズ等で知られるリュック・ベッソンが製作・脚本を手掛け、ジェイソン・ステイサムが主人公を務めるカー・アクション。

主人公のフランク・マーティンは、黒いBMW735i(E38)を愛車とする運び屋(トランスポーター)です。高額な報酬と引き換えに、どんな品物も時間厳守で目的地に運ぶことを生業としています。そして彼は自分の仕事に対して「契約厳守」「(依頼者の)名前は聞かない」「依頼品を開けない」の3つのルールを課し、同時に運び屋としての信用を得ています。また、彼は特殊部隊に5年いた経歴を持ち、その天才的な運転技術と共に各種格闘術にも長けています。
フランクはある組織から仕事を請け負い、品物の大きなバッグを受けとり目的地へ向かいます。しかし、輸送中に車がパンクをします。修理のためにトランクをあけると品物が動いているのに気づきます。はじめは無視を決め込みますが、自らに課したルールの1つ「依頼品は開けない」を破ってバッグの中身を開けると、中には手足を縛られ口をテープで封じられた中国人の女が入っていました。フランクは女に飲み物を与え、トイレに行きたいという要求を聞いてやりますが、そのために森の中に逃げられてしまいます。
しかしすぐに捕まえ、目的地に届けて契約を遂行します。そこで再び荷物を運ぶ依頼をウォールから引き受けたフランクでしたが、立ち寄ったドライブインでジュースを買って車に戻ろうとしたところ車が爆発します。殺されかけたフランクは怒り、依頼主のところに行き復讐を果たします。しかしウォールは不在で、組織のアジトから車を奪い逃走しますが、車の中には最初に届けた中国の女性、ライ・クワイが乗っていました。フランクはライを置き去りにするに偲びず、家につれて帰ります。
フランクの車の爆発の事でタルコーニ警部が事情聴取に来ますが、ライの機転で上手にかわします。その後、組織のボスが手下とともにフランクの家を急襲します。危機一髪で二人はなんとか脱出しますが、フランクはそもそも仕事のルールを破った事を後悔し、ライと別れようとします。しかしライから組織が人身売買を行い、ライの家族も被害に遭ってる事を聞き、組織から人々を救い出す事を決心し再び組織に乗り込みます。
ただライの話には半分嘘が含まれていて、実はライの父親も人身売買に関わる黒幕であることがわかります。予想外の展開に戸惑うフランクは組織に捕らえられますが、タルコーニ警部が乗り込んで来たため、身柄は警察に移されます。人身売買の証拠はないものの、ライを信じるフランクは、タルコーニ警部の計らいで警察を脱出し、単身で人身売買のコンテナがあるという現場に向かいます。
そこで大勢の敵を相手に次々と倒し、とうとうウォールからコンテナを運ぶトラックを奪うことに成功します。しかし油断したときに、一度は退けたはずのライの父親が現れ再び窮地に陥りますが、ライが父親を射殺し命を救われます。売買されるはずだった400人の子供たちも無事に助けられました。

とにかくジェイソン・ステイサムのアクションはすごいです!もうだめだ、と思っても反撃しに来るところがスカッとします。この映画においてはトランスポーターがやるようなアクションじゃないです。ただワイルド・スピードよりもカー・アクションらしい映画です。
吉田康平

吉田康平