Kuri

さよなら子供たちのKuriのレビュー・感想・評価

さよなら子供たち(1987年製作の映画)
3.8
100%オレンジのパッケージに惹かれて数年前に購入してなんとなく流してお洒落な気分になったりして。
一端に観た気になっていたのですが、久しぶりに見直してみて、素晴らしさを確認。

晩年に自らの青春を振り返る作品はよくあるし、
ナチス占領下のフランスで疎開先でユダヤであることを隠して過ごす友達との思い出を描くことも有りそうな話ですが、
そこに監督の実体験であるという重みがドサッとのし掛かっていて。

一言で言えば"regret"。
もう晴らすことのできないし、二度と取り返せない。
ただただ想いを凝らすことしかできない息苦しさが、最初から最後までくぐもった画面から伝わってきます。
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