竜平

ターミネーター3の竜平のレビュー・感想・評価

ターミネーター3(2003年製作の映画)
3.6
『ターミネーター』シリーズの3作目で、ストーリーとしても『2』の続編にあたる作品、なんだけどなんやかんやで後に「2の正統な続編」と称する『ニュー・フェイト』が作られてしまったために今ではなかったことになってる黒歴史的な続編その1。

大名作『2』の12年ぶりの続編ということでハードルが上がりまくっていたのか、公開当時はイマイチ、とまでは言わずとも少し地味だなという印象だったけど、今見ると映像やアクションなんかはそこまでわるくない、という感じ。いや、もちろん前作のほうがおもしろいという事実は揺るぎないんだけどもね。雰囲気は違うものの、ターミネーター同士の無機質なのにやりたい放題なバトルやカーチェイスは迫力から何からしっかり前作よりもパワーアップしてるし、懐かしい人物のちょっとした再登場とか、オマージュやファンサービスも要所要所にある。そのままの姿で帰ってきたシュワちゃんの存在感もバッチリ。心理学もプログラムに組み込まれてるってゆー、機械なのに鎌かけてくるのは新しいパターンでおもしろい。「審判の日」を回避してなんだか腑抜けちゃってるジョン・コナー、抵抗軍を指揮することになる男のはずなのに『2』での少年時代よりもヘタレってゆー、これも笑いどころ。

正直ストーリーは蛇足。で、行き着く先、待ち受ける結末はこれは言うなればバッドエンドな気もする。けどまぁ、このラストは前2作からすでにわかってたような気もするし、あまり深く考えず気楽に、まさに「運命」に身を任せて楽しむべき娯楽作品、なのかなと。
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