巨大企業ノートン・サイバーダインから遺伝子合成兵士シンジェノアが脱出し、開発者のイーザン・バレンタインら数名が殺された。
実はこの事件は美しい野心家の重役ポーラ・ゴースキィによって仕組まれたものだった。
『バイオ・スケアード 悪魔の遺伝子』に登場する怪物‘シンジェノア’をフィーチャーしたSFホラー。
ただし、続編ではありません。
シンジェノアの造形が素晴らしかったために、1作で終わりにするのはもったいない。
ってなノリで、暇そうな監督に撮らせたのが本作。
もちろん、同じクリーチャーが登場すること以外は前作とは全く関係の無いストーリーです。
前作では照明が暗すぎてストレスの溜まる映像だった。
しかし本作は鮮明な映像により、遺伝子合成兵士シンジェノアの形態の全体像を堪能できる。
また、前作では一体だったシンジェノアも、『エイリアン2』のSFXスタッフが参加しパワーアップ。
ついでに、ゾロゾロ多量に登場して『エイリアン2』みたいなってしまった。
エイリアンよりも現実的なフォルムの遺伝子合成生物の造形は良く、しかも量産型というのがツボでした。
とはいえ、クリーチャーありきで撮られた作品だけありますね。
見所はシンジェノアのみで他はイマイチ。
唯一心に響いたのはマッドサイエンティストが「男の子は泣かない」って言いながらモンスター化注射打つシーンでしたね。
しかし「新ジェノア」…部屋干しOK・色柄物でも安心な洗剤か、優しい香りでふんわり仕上げる柔軟剤みたいなネーミングですね。