TAK44マグナム

吸血少女対少女フランケンのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

吸血少女対少女フランケン(2009年製作の映画)
4.8
ゆっきーとチューして吸血鬼の仲間入り!?
志願させてください!!


内田春菊のコミックを原案に、好き放題しまくった、ぶっ飛びアクションホラー!

同じような和製アクションホラーなら「片腕マシンガール」とか色々と観てきましたが、なにせ主演が川村ゆきえってのが大きいです。
現在でも現役バリバリのグラビアアイドルさんですが、ちゃんとした演技ができるし、何よりも可愛い!
ボディも勿論、特に素晴らしいバストをお持ちですが、ぶっちゃけ顔だけでもお世話になれる最高の逸材なんですよね~!
あの、タヌキ顔が良いのです。
更に声もキュートで言うことなし!
そんなゆっきーが何百年も生き続けている吸血少女をラブリーに演じているというだけで満点じゃないですか!
・・・まあ、映画としては満点は行き過ぎのような気もしますが(苦笑)、それでも一本の映画としてみても、奇跡のようにかなりイケています。
単純に面白い!
画づくりもポップだし、キャッチャーなアイデアに溢れていて、本当にバカ(笑)!
こういった映画はこうでなくてはいけません。
ここまで突き抜ければ、多少(どころじゃないが)のアラなど気にならないのです。

ゆっきー以外の演者の方々も最高でした!
「昼顔」のひの字も感じさせない、若かりしロン毛の斎藤工。
イケメンながら何処か変態性を感じさせるB級王子!
少女フランケンに改造される乙黒えり。
腕コプターで空を飛ぶような役でも真剣に演じる最強のプロ!
そして何といっても、エクストリームなキチガイドクター役の津田寛治がグレイト過ぎて夢に出てきそうな勢いです!
出演シーンのほとんどがカブキロックスみたいなコスプレ姿で、学生をバラバラにしてから電動ドライバー使って太陽の塔チックなオブジェにした挙げ句、「生き返らないぞ!」と逆ギレかますような役なのに、何の疑問も持っていない様子で楽しそうに演じているのが素晴らしい!

あと、ガングロ部とリストカット部の面々もキレキレに狂ってましたね。そんな部活あんのかよ、聞いたことないぞって感じですが(苦笑)。
全国リストカット大会決勝戦での相手が意味もなく腕切りすぎてブランブランになるのも良かった!
ガングロ部が何故かアフリカンに憧れているのは、ネタとしてどうなんだと心配になりました(汗)。
意味がないと言えば、特別出演の清水崇監督が、「呪怨」シリーズの歴史講義をする授業シーンも飛び道具のように突然でてきて、なんだこれは!?ある意味豪華だけど・・・・・と、微妙な興奮をおぼえましたよ。

とりあえず、簡単にあらすじを書いておくと・・・
転校生ゆっきーは実は吸血少女。
同じクラスの斎藤工を気に入ったので吸血鬼仲間にしようと、ブラッディなバレンタインチョコをあげます。
しかし斎藤工を好きな女子が他にもいたのです。
津田寛治教頭の娘である乙黒えり。
三角関係の果てに、乙黒えりは屋上から転落死しますが、お父ちゃんが大ハッスルして(その理由がものすごく狂っているので必見!)乙黒えりは少女フランケンとして蘇ります。
そして、斎藤工を取り合う恋のスーパーバトルが東京タワーで勃発しちゃうのでした☆
・・・・・以上。

血しぶきの雨に舞うゆっきー。
斎藤工に恋するゆっきー。
鮮血ソードで戦うゆっきー。
チューするゆっきー。
セーラー服のゆっきー。
ゆっきー。ゆっきー。また、ゆっきー!
いやいやいや、素晴らしい!ワンダフル!ビューティフル!
もうね、反則級というか国宝級というか。
パンチラも水着もシャワーシーンもありませんが、いいんです!
ゆっきーは表情からしてエロいから!
グラビア初期の頃からチェックしていたので、雑誌の表紙になったりするとついつい買ってしまったりしてましたが、本作で「ゆっきーは格好いい!」ということを知ることができたのも大きな収穫。
大したアクションはしていませんが、たたずまいとかに無限の可能性を感じましたねえ。

ゆっきーのことばかりでも仕方ないので真面目なことも書いておきますと、脚本がまとまっているのも良かったですね。
テンポもちょうど良く、あまりダレずに観られました。
合間合間にリストカット部などの異常な様子を挿れこんでいるのも、一本調子になるのを防ぐ役目なのかどうか知らんですが、個人的に笑えたのでナイス異常!でした。
更に、各々の無惨な死にっぷりも笑えましたねえ。
保険の先生なんて最初に死んだ時も、復活後の死に様も、どちらも本当にドイヒー過ぎて、その悪趣味に拍手喝采でしたよ。
関係ないですけれど、オープニングに出てくる改造死体ですが(こいつらもドイヒーバリエーションが豊富な死に様をみせてくれます)、実写版「血まみれスケバンチェーンソー」には無かった、原作の三家本礼先生の描く改造死体に雰囲気が近くて、本作のようなビジュアルで「血まみれスケバンチェーンソー」も作って欲しかったな・・・と思いました。
同じ学園モノとしてのバカ度はどっこいどっこいでしたけどね(苦笑)。

ビジュアルで言えば、斎藤工が吸血鬼化し始めの頃、人を見ても血管しか視認できないというのが斬新で、ショックを受けましたよ。
血管だけ人間が歩いてくるんです。悪夢のようじゃないですか!

オチも、ゆっきーの台詞が粋だし、これぞオチだっていうような素晴らしい締めくくりに、思わずニヤリとしました。
本気でラブストーリーかと思っちゃっていたじゃないか〜(笑)!

どこかトロマ臭がただよう傑作なので、速攻で海外盤ブルーレイを注文しちゃいました!
たとえバカでチープでも、頭がボーン!とか、目玉がビューン!みたいな愛があればへっちゃらさ!という方及び、ゴア描写に強い川村ゆきえファンにオススメ。
斎藤工ファンは・・・・・これは観なくても良いんではないでしょうか(苦笑)?



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