九月

ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔いの九月のレビュー・感想・評価

4.1
独身最後の夜をラスベガスで楽しもうと親友たちと出かけたら、当の本人が失踪。羽目を外しすぎて昨晩の記憶を一切失ってしまったようだけれど、冒頭、結婚式を5時間後に控える新婦への電話のシーンで漂うシリアスさと、謎解きでも始まるのかというミステリーやサスペンスっぽい雰囲気に引き込まれた。

そんな初めの印象とは裏腹に下品でかなり最低にも関わらず、結構笑えてしまって、次々見つかるぶっ飛びすぎな手がかりを頼りに奔走する姿は健気にも見えてきて、思わず応援したくなる。

最後まで観て、花嫁であるトレーシーやその家族の気持ちを思うとちょっと気が重くなったけれど、ラスベガスでの出来事は四人の間だけの記憶に留めておく結末にすっきり。(そもそもそれが記憶にないのだけれども…)

ダグを探す三人の友人たちのキャラクターがそれぞれ面白かった。一番遊んでそうなフィルが案外真面目にダグを見つけようとしていて、トレーシーへのフォローもちゃんとしていたのが笑える。意外と一番羽目を外しすぎていたような歯科医師のスチュアート、(恋人のメリッサが悪役に描かれすぎな気はしたものの)彼の思い切った決断も好きだった。
例の写真を見て、あぁやっぱり最悪だ…と頭を抱えてしまうエンドロール。
九月

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