佐藤克巳

日本一の断絶男の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

日本一の断絶男(1969年製作の映画)
4.5
鬼才須川栄三監督の演出が冴えた、日本一シリーズの中でも異色なブラックジョーク喜劇の傑作で、無責任男植木等が行き着いた先が社会からの断絶だった。そのインパクトはジャン=ポール・ベルモンドの域に達した感。浮浪者から広告代理店社員、研修企画会社経営からヤクザ助っ人、石油王になるも逃走。追っ掛ける緑魔子がキュート。なべおさみ抜擢だが加藤茶だったら?と思う反面、高橋厚子の清順さが活きたし奥村チヨはサービス。藤岡琢也、藤木悠等脇役も適材適所で豪華。
佐藤克巳

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