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乙女の祈りのmareのレビュー・感想・評価

乙女の祈り(1994年製作の映画)
3.0
異常なまでの友情が異常なまでの狂気に駆り立て、判断能力を失った最悪の祈りに至るまでの過程をファンタジーチックに描く。こういう事件が実話をベースにしているのが恐ろしく、都合の良いことを目の前にすると盲目になる彼女らの幼さが現実の感覚を狂わせていく。あらすじだけ知っているとサイコな予感がするが、描かれるシーンのほとんどが学校での交流だったり家族間の交流だったりするし、何より自然の広大さが際立つ映像美はまさに夢の世界のよう。だからこそ後半のコントラストが一層切れ味を増す。
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