竜平

ソウ3の竜平のレビュー・感想・評価

ソウ3(2006年製作の映画)
2.5
シリーズ第3作目。2作目の結末を引き継ぐような形で出てくる新たな事件、新たな捜査、新たな「ゲーム」。そこには驚くべき事実が、的な話。

今作が最新作だった頃に一度鑑賞を試みて、けれども1・2の比じゃないほどのその残虐表現がきつすぎて序盤も序盤で鑑賞をやめたという個人的思い出、及びトラウマ作品。今回確認してみたら以前はマジで上映開始10分でやめてた、早すぎ(笑)。今作のメインとなるのが初登場の人物、息子を亡くしたらしい男と何やら裏がありそうな女医。別々のシチュエーションで「ゲーム」の被験者となり展開していく中で、徐々に謎やら関係性やらも明らかになっていく。で前作から顕著になり始めてたけども、「犯人は誰か」とか「この人物がなぜここに」とかよりも「どう人をいたぶって殺すか」みたいな方向に今作で完全に振り切った印象。悪趣味な装置、仕掛けが盛り沢山でもう本当やめてくれという感じ。まぁ続きが気になるストーリー、シリーズとしての繋がりといったおもしろさがあるから頑張って見るんだけども、ね。

代償を払って自分を助ける、みたいな内容だったのが、人の罪を赦しその人を助けるみたいな内容になり、言わんとしてることはわかるしなかなか重い選択だなとは思うんだけど、なんというかだいぶ薄く描かれてしまってるもんで魅力半減。見ていて「その選択にはならんだろ」ってなツッコミ所が出てきてしまったかな。人物設定や描写がかなり弱い。ジグソウのやってることも、理屈を並べてるけど結構穴だらけだと思うのは俺だけなのかな。なんやかんやでラストは投げっぱなし、まだ続編作る気満々なのも、うーん、あからさますぎて萎えてしまったというところ。ただ詰めが甘いような、なんだったんだろうこのシーンはと思うような部分もしっかり伏線になってて後々回収してくるからそこらへんは見事だなと思う。ナメてるとあとで結構どんでん返される。

いやしかし殺傷シーンとか手術シーンとか、その断面やらもがっつり映すもんで苦手な人は本当に無理なんじゃないかな、俺も直視できないシーンがありすぎて結局目を背けまくりましたとさチャンチャン。
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