真田ピロシキ

バイオハザード ディジェネレーションの真田ピロシキのレビュー・感想・評価

3.4
バイオ2リメイク楽しそう!だがゲームスケジュールに空きがないのでやるのはずっと先になりそうです。手軽にバイオ2欲を満たすにはレオンとクレアが主人公であるこのCGアニメが最適。空港でゾンビマスクを被ったバイオテロへの抗議デモから本物のゾンビが出てきてパンデミックという流れが素晴らしくバイオらしいアホくささ。褒めてます。悪い上院議員、一目見て途中で死ぬ役だと分かる特殊部隊男、江原正士吹き替えに忠実なメガネに極め付けはいつものモンスター化と予想と期待を全く裏切らず、馴染みのラーメン屋に入ったような安心した味を提供してくれる。

時系列は4より後なのに今更ゾンビを見てパニクるバイオ民が新鮮。この頃のスーパーエージェント レオンが余裕のないシリアス一辺倒野郎なのは解せない。もしかしてレオンはエイダの気配を察知した時だけユーモアのある大人の男を演じているのだろうか。なけるぜ。クレアにはあまり興味がないがサラッとしたレオンとの別れは気持ち良いねえ。吊り橋効果で恋愛感情を抱くには至らない。バイオに限らずカプコンのゲームはその辺を安直にしないのが好感を持てて、演出の参考にしてるベタな洋画より進んでると言えるかもしれない。

2008年作品らしく人物のCGモデリングにところどころ不気味の谷を感じるものの画面は明暗のメリハリがあってストレスなく見れる。実写映画のようなカメラワークとFPS若しくはガンシューティングのようなゲームゲームした演出が混じり合っていてシネマティックなゲームの映像化として楽しい。ゲームが本番の人間にはこのくらいの息抜きの方が良い。前に一度見てるはずなのに全く思い出せないのもバイオハザードとして正しい。ゲームの方すらストーリーは記憶にないからね。すぐに忘れるから何度でも楽しめるバイオハザードの広い懐よ。