大正時代、女性の地位が低い社会情勢において、自分に正直な気性が荒い女性・お島をデコちゃんが演じています。
男によって変化する生き様。
でも男に翻弄されるのではなく、自分で道を選んでいく。
なんとも逞しく、そして時には寂しさや悲しさも見せる女性。
お島といい仲になる男は、みんな自分勝手でダメ男ばかり…
だからこそ、お島は生きることに必死で強い。
弱い女が好きな男もいれば、強い女に惚れる男もいるのが世の常。
修羅場の夫婦喧嘩は殴り合いで豪快です。
雨が降ってくるラストのシーン。
お店で傘を買って電話をかけて、着物の裾をあげて歩き出す一連の流れの美しさ。
とても印象的でした。