このレビューはネタバレを含みます
ニックカサヴェテスのどーしょもねーほど好きな二人、ラブリー
2009年11月7日 15時44分レビュー
1997年作、製作ショーンペン、ジョントラボルタ、ジェラールドパルデュー「ミルドレット」出演の縁で出資かな?
他脚本ジョンカサヴェテス、監督息子のニックカサヴェテス。
正直キャスト見たときにもう五つ★の勢い。
ショーンペン、ハリーディーンスタントン
、ジョントラボルタだけで良しという感じでした。ニックの監督作品は本当に味が濃く、ドラマが妙な暖かさに包まれていて今全作制覇すべく鑑賞中。
先日見た、「ミルドレット」のカラッとした母ジーナ主演のドラマ。昨今裏ヒットする似使わないキャメロンディアスの「私の中のあなた」の好評判。
確認すべく親父ファンとして今みすすめています。
酒飲み、騒ぐのが大好きなロビンライトペン。ショートカット、ブロンドが可愛い。
大好きな夫、風来坊なショーンペンの帰りを待っています。不埒で素行ヤンチャ。
饒舌で
怒ると手をつけられないショーンペン。仲間のハリーディーンスタントンは馴染みの店にいりびたり。
二人はラブラブ!
ある日帰らないショーンペンに魔がさし、近所の太めの男と飲んじゃうロビン。いい気で帰るとベットインして、殴り殴られ、顔に傷。綺麗なロビンの顔に傷がついちゃいます。妊婦なのに、浮気一歩前まで行き、なぐられるロビン。
そこにひょっこり帰宅のショーンペン。
キスとダンスと酒と食事のひととき、、。ここの雨のシーンの素晴らしい事!必見
ロビンとペンのつかのま「ラブリー」な時間
ですが、傷の事がばれてしましショーンペン、ぶち切れ!
殺傷、発砲、精神病院行きとなりました。
時たちロビンは、ジョントラボルタと再婚。娘三人。今日は、十年ぶりのペンの出所日。いきり立つジョン、向かうショーンペン。いかなることに?
過去の回想シーンがなんて素晴らしいんでしょうか!ニック監督のフィルム色彩を変えた美しい色使い。
そして、トラボルタが出演する時の普通の画面の対比色の良さ。
そして、ロビンライトペンの愛情深い「ラブ」。
肉感的なラブリー度が伝染します。すんごく愛してるなぁーという気持ちがビンビン伝わります。彼女の存在感必見。
一方、わけのわからない事を言うショーンペンも必見。
彼は本作でカンヌ映画祭主演男優賞受賞しております。子供との会話シーンは良いシーンです。
ラストの展開、音楽の選曲(特にラスト周辺のシリアスにならないあったか選曲)。
ジョンカサヴェテス特有の子供の台詞の素晴らしさ。
大人の世界に割り込む子供心の繊細さの秀抜な事!後半二人に阻まれるジョントラボルタの激怒な男の怒り。
立ちすくむ身の丈のでかさが、二人の愛深さに阻まれなんかでくの坊のような存在にみえる瞬間があった。
どーしょもねーほど好きな二人
そんな二人のなるべくしてなったふたりの「トゥルーロマンス」
酒の匂いと ギャハハな仲間と いつものバーと なじみの食堂
痛々しい言葉と激しく触れ合い、身をよせる「ラブ」
ある意味全然駄目な愛に見えるかもしれない。
けど、この「ラブ」が大好きだっ!
ジョンが残した素晴らしきシナリオ。ジョンが生きてたら誰が演じていたんだろう?
ジーナローランズもチラッと出演。
少々荒っぽく、どこからか「ダメダメカップル」と罵声をあびさせられようとも
「シーズソーーーーラブリー」可愛いから、好きだから、触れてたいから
二人は一緒!
カサヴェテス親子にあらためてリスペクト!
二人の離れられない「ラブ」皆様にもつたわるといいなー
追伸
ジョンカサヴェテスDVD再発嬉しいです。
あと「ハズバンズ」初期作品、DVD化希望いたします。