このレビューはネタバレを含みます
高級スーツのレザーフェイス
2009年3月16日 11時47分レビュー。
吐き気をもよおすような凄みに脱帽しました!
女性監督脚本メアリーハロン。
クリスチャンベールが、高級スーツを着たレザーフェイスのような殺人鬼になります。(グロイので要注意!)
劇中テレビで彼が「悪魔のいけにえ」を視聴。
凄まじい鬼迫力の演技、ベールが怖すぎ。
彼の気質からかもす緊張と微妙なプライドからくるジョーク的緩和が素晴らしいホラー映画です。
彼のガチガチな潔癖症状と秀才と肉体美、性欲、競争心、差別、罵詈雑言が緊張を生み、
フィルコリンズやW・ヒューストン(ホイットニーについての彼が言う示唆は恐らく的を得ている)を愛着たっぷり論じながら殺人とセックスに興ずる緩和的異常性、歴代殺人鬼を好んだジョーク。(テッドバンディジョークは鋭い。)
ラスト、僕は彼自身まだ倒錯して分別つけてないととらえました、好きな終わらせ方です。
素晴らしいブチ切れのクリスチャンベール。脇役の名刺自慢の人、トイレでアレと混同するのに(笑)
カリスマアメリカ文学者、ブレッドイーストンエリス。彼の映画化作品はどれも出来が素晴らしい。
一番の理解者たるクロエセビィニーが可愛くて、抑えた演技が良い、助かって安堵。
ノートを開くと彼のレザーが剥がれ落ちた!