雪洞

仮面の男の雪洞のレビュー・感想・評価

仮面の男(1998年製作の映画)
3.9
(あらすじ)
ルイ14世の悪政で喘ぐ中、かつての4銃士、ダルタニアン、ポルトス、アトス、アラミスたちはそれぞれの道を歩んでいた。
ダルタニアンは、前王の意思を継ぎ、若き王の騎士として仕えていたが、王の悪政は日々酷くなるばかりで…












(感想)
昔見たこの映画をまた見れて嬉しい。
初めて見た時は、タイトルの「仮面の男」からどんな話なのか分からず、たまたま見たのだけれど、見始めてすぐに引き込まれていったのを思い出す。

三銃士、そしてダルタニアンを含めた四銃士として活躍した後日談のようなストーリーだが、四銃士のことなど知らなくても、十分楽しめる。


レオナルド・ディカプリオのイケメンぶりが拝めるのはもちろん、三銃士たちもなかなかのイケメン。
ダルタニアンは、ヤンチャなイメージがあったけれど、30代後半か40代(?)になったからかすごく落ち着いて、一番忠誠心抜群。

どの銃士も個性豊かだし、愛着が湧くし、それぞれいろんな葛藤があるけれど、全部に感情移入できてしまう。

この映画は見たままの「仮面の男」が存在するし、実際に鉄仮面を被っているんだけど、そういった見た目だけではなく、実は心の内にいろんな思いを秘めていた男、“仮面の男”がいたというところで終わるのも切ないけど素敵でぐっとくる。

私自身、あまり歴史に詳しくないけれど、調べていくと本当にルイ14世にはフィリップという弟がいたことや、実際に鉄仮面と呼ばれた男がバスティーユ牢獄に収容されており、王の双子ではないか、王と入れ替えられた人物ではないかなどいろんな噂があったよう。

歴史と照らし合わせて見てみると更に面白いから、こういう時代劇は大好物!

最近のCGをめちゃくちゃ使った時代劇も映像の綺麗さだったり面白さはあるけれど、こういった派手すぎず、落ち着いた、その時代を思い浮かべて浸りたくなるような時代劇は本当に何度見ても面白いなと思う。

ルイ14世あたりの歴史を学んでから改めてみると更に面白く見れそう。
雪洞

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