雪洞

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニングの雪洞のレビュー・感想・評価

4.0
「自分のイヤな部分ばかりに必要以上固執して、素晴らしい部分を完全に見逃しているんだ」

(あらすじ的な何か)

人は見た目で決まる。

そう信じて自分に自信がない主人公が、ある日ひょっとした事故で、美しくなった(ように見えるようになる)自分を見て、ポジティブに生き始める。

ポジティブな勘違いで憧れの仕事につき、彼氏を得て、人を惹きつけていく。
もちろん周りにはそのままの見た目の彼女にしか見えないので、訳がわからない。

憧れた夢のような日々に、主人子は「やっぱりすべて見た目が美しくなったおかげ」と更に思い込んでいく。

(感想)
面白いな、と思ったのは、シンデレラのように魔法をかけてもらったり、美しく容姿を手に入れたりと、分かり易く見た目が変わるストーリーは多いけれど、この映画は思考がそう見えるようにポジティブに変わっただけ、というところ。
本人はモデルばりに美しくなったつもりだけれど、見てる側はそのままなので、主人公の言動に苦笑い 笑

主人公の謎のポジティブシンキングに、アタックされたイーサンも初めはかなり引いていたけれど、ポジティブになることで何かが変わったというよりも、主人公らしさが溢れ出たのかなと思った。

人は見た目じゃない、というけれど結局は、と言いたくなるところを、敢えて見た目をそのままにしたことで、共感しやすい。

もちろん、ありのままの自分を受け止めて欲しいけど、変わるところは見た目だけじゃなくて、ほんの少しのポジティブさと勇気を持つことだなと思った。

個々のキャラクターも個性豊かで面白く、グレタは容姿端麗、才色兼備な女性かと思えば、言動が謎というか天然だったり、しかもかなり高い声にコンプレックスを持っていたりと、見た目が美しいから完璧だとというわけではないことなどコメディに見えて奥が深かった。

謎なのはイーサンとグレタの弟。
食事場面で謎の意気投合?をしていて2人が付き合って終わるかとも思った 笑
雪洞

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