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ウェンディ&ルーシーのらのネタバレレビュー・内容・結末

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

今まで観たケリー・ライカート作品の中では一番好き。「若い女性と一匹の犬によるロード・ムービー」というジャンル性を解体するように、物語の大半は犬不在の中停滞している。シンプルな内容ながらこういう裏切りがあるのが、ケリー・ライカート作品の気持ち良さ。そこにあるのはいわゆるロード・ムービー的な開放感よりも閉塞感。セーフティネットで救われず、社会から疎外された弱者への眼差し。ダルデンヌ兄弟やケン・ローチ作品を連想した。ミシェル・ウィリアムズ素晴らしかった。
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