どうも、お久しぶりの長めレビューです笑
特に観る予定はなかったけど、盆休みで時間があったのでアマプラでサクッと鑑賞しました!
率直な感想は良くも悪くも格調高い演劇風のドラマ映画だったなと。。。
ショパンについては有名な楽曲、大まかな生涯の史実に関しては知っているので人物の描き方と楽曲の作成時期、物事の時系列等がかなり脚色されていたことは観ている最中に気がついた。
中でもジョルジュ・サンドとの関係が崩れたのはサンドの2人の子供のせいだとされているがこの作品では互いの価値観のずれのように描写されているのとサンドの子供たちが一切登場しないのが驚いた。
また、師匠として常にショパンの側にいるエルスナー(エルスネル)も実際には終始一緒にいる程の深いつながりだったわけではない。制作スタッフの趣味なのかかなりのお笑いキャラにされているのが面白かった笑
伝記映画と謳っている作品でも史実と異なる描写になっているのはよくあることなので特に批判するつもりはないけど、この作品を通してショパンの人物像を知ろうと思っているなら要注意。
少なくとも史実は文献から学ぶのが一番だと実感した。
ただ、アカデミー賞に6部門ノミネートされていることから作品自体は一定以上のクオリティは満たしていると感じる。
史実を大きく脚色しているとはいえ、ストーリーの流れや役者の演技、楽曲の使い方は映画の演出としては及第点だと感じた。
ややオーバーアクト気味な演技も人物の撮り方、オーケストラとピアノで奏られるBGMはハリウッド黄金期時代の作品らしい。
ショパン好きで史実と映画は別だと割り切れる人なら観て損はない作品だと思う。