このレビューはネタバレを含みます
脱獄犯と少年の友情。
子供に乱暴する父親を見て怒りだすシーン。
言っていることは正しいが、それを言っている自分はその父親や家族にひどいことをして、ついには殺そうとしているという矛盾。
このような矛盾をはらんだシーンが見応えがある。
しかし、逃亡するだけなら縛るだけでよかったのになぜ殺そうとしたのだろう。
午後ローで見たあとに、以前に録画してあったサタシネ版(2018.12。CM入1h45mと午後ローよりも短い)もチェックしたら、農夫の家で朝目覚めてから朝食までのシーンがあった。そこでは父親が日頃から子供に手を上げているシーンが。すぐ後で怒る伏線があったわけだ。
また、撃たれたあとで短刀を取り出しやはり農夫一家を惨殺するのかと思いきや、短刀を置いて礼を言って去っていくというシーンも。
警察側のドラマ(捜査を邪魔する上司に負けず、うまく犯人を追い詰めていく等)ももっと見たかった。
追跡はわりと単調で、あの仰々しい装甲車もとくに活躍しなかったような。
※2020.9午後ロー。クリント・イーストウッドの声は山田康雄。