ユミコ

雲がちぎれる時のユミコのネタバレレビュー・内容・結末

雲がちぎれる時(1961年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「猟銃」でお世話になった五所平之助さまが監督、そして同年NHKで放送されていた連ドラ「赤い椿の花」(田宮虎彦さま原作)を新藤兼人さまが脚色された作品。
「Box五所」の発売をどんなに望んでもきっとその機会は巡ってこない(だろう)し、五所さまの作品を観る手段もなかなか見あたらず、しかしどうしても観たくてDvD購入。

主演の佐田啓二さまの円熟味を増した演技と、美しさ(ヤバすぎー!! ) に見入り、そんな彼と並ぶ美貌とエロチシズム漂う有馬稲子さまにも同性ながら異様なまでに惹きつけられ、そして伊藤雄之助さまの存在感、いつも気の利いたタイミングでのご登場が、愛すべきキャラすぎていちいち「いいね」したくなる…

冒頭から妙〜に薄気味悪く嫌な予感のするカットがありそれはずっと一定の間隔で表現されていたのが気がかりだった。あの場面に至るまで……。
そして後半に入るや既に先が見えてきて、ある程度の心の準備も出来ていたけれど、しかしそれでも現実の佐田啓二さまご本人の(これより3年後の)死因と重なってしまうような涙を禁じ得ぬあの惨劇はあまりにも耐え難い。
ただ一つの救いは、その壮絶な出来事を経てのラストカットに至っても雄之助さまは「いいね」だったこと。
ユミコ

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