ユミコ

さよならミス・ワイコフのユミコのレビュー・感想・評価

さよならミス・ワイコフ(1978年製作の映画)
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中年の女教師、ミス・ワイコフ先生は30代半ばで処女だった。そのせいかどうか最近の彼女は情緒不安定気味。精神科を頼ってはいたものの、男を知らず心身共に老け込んでいたせいか、彼女には早くも更年期障害が。気持ちの不安定さが落ちつくことはなかった。そんな時、バスの運転士の男性に見初められる。彼女も満更でもなかったが、やがて彼は妻子ある身でほんの遊び心だったとわかり、何事もなく通り過ぎて行った。しかし、黒人の生徒のレイフが面白半分ぽくワイコフに性的ないたずらをし始め、その後レイフにレイプされてしまい、ついに処女ではなくなった。彼女は泣き崩れたものの、2人の関係は教室で続けられ、実はレイフを受け入れていた。彼女はえっちの魅力がやっとわかったのかも。めでたしめでたし。…なわけはなく、ほどなくして2人の事は周囲に知られてしまい、特に彼女のほうは、生徒と…という事よりも、黒人と関係を持った。という事について攻められ続け、そしてワイコフは学校を去る事に…。
興味深かったのは、その時彼女はこの事について「後悔していない。恥とも思っていない。」と語ったこと。これって、レイフがどうとか、黒人とどう、生徒とどうより、これが女としての喜びを知った幸せへの代償だとするなら、後悔なんてあり得ない。と言っているように聞こえた。
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