けーな

オスカーとルシンダのけーなのレビュー・感想・評価

オスカーとルシンダ(1997年製作の映画)
3.3
若いレイフ・ファインズとケイト・ブランシェットを観ることができただけで、まずは、ヨシ。

レイフ・ファインズは、昔と今で、顔が変わっていないなって思った。グレイの瞳が、ほんと美しい。そして、ケイト・ブランシェットは、この頃は、まだ素朴な感じで、初々しかった。

そんな2人の若い姿を見ることができただけで、嬉しくなる映画だけど、ストーリー展開が、あまり良くなくて、脚本が悪いんじゃないかと思った。

原作は、イギリスの文学賞(ブッカー賞)を獲得している。オーストラリアの作家ピーター・ケアリーによる同名タイトル「オスカーとルシンダ」だ。原作が良いのに、映画としてイマイチなのは、脚本に問題あるとしか思えない。

しかし、この映画が良かったと思う点もある。孫が祖母のことを語るというスタイルで話が進んでいくのだけれども、ラストで、孫の話から想像していたことと、実際は、違ったんだと分かって、ハッとさせられる作りになっていて、その展開は、なかなか秀逸だと思った。原作が、そういう書き方をしているのかも。

川の上に浮かんでいるガラスの教会が、とても綺麗だった。

ジャケ写で、レイフ・ファインズが、トランプのカードを手にしているのは、ギャンブルの虜になってしまった人の話だから。
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